●日 程
2023年12月29日(金)~12月30日(土)
●登頂した山
身延山地 七面山1989m・希望峰 1980m
●メンバー
タロウ(リーダー)、フーミン、りか
●行程・コースタイム
12月29日
新宿駅7:00発あずさ1号 甲府駅8:45発JR身延線特急ふじかわ4号 9:26下部温泉駅で下車後予約済のタクシーに30分程度乗車
10:00「羽衣」の白糸滝」より表参道コースで取付き
14:00七面山敬慎院到着14:30奥の院へ15:00敬慎院にて宿泊
登り1,360m 下り140m 時間5時間(うち、休憩1時間)
12月30日
7:50敬慎院より取付き8:40七面山山頂9:10希望峰 ピストン 10:20敬慎院
12:50羽衣に下山後タクシーで下部温泉駅へ
登り500m 下り1700m 時間5時間(うち、休憩50分)
霊峰七面山は法華経信徒を守護する「七面大明神」を祀る修行の山で、その昔は女人禁制だったとのこと。それを解いたのは、徳川家康の側室であったお萬の方とのことで、登山口にある白糸の滝の前にはその像があった。
コースは羽衣から表参道をピストンすることにした。タクシーの運転手さんによると、北参道は整備されておらず、熊も住んでいるとのこと。
宿泊先である敬慎院までは1300mの登りだが、途中に四つの宿坊(神力坊 肝心坊 中適坊 晴雲坊)があり、それぞれに休憩用スペースがあり、清潔なトイレもある。それ以外にもベンチがたくさんあり、各々に日蓮上人のお言葉が書かれている。さすがに修行の山だ。
一丁目から始まり、五十丁目までひたすら登る。
登った先ではご褒美の美しい富士山が出迎えてくれた。いつも見える富士山とは逆側の山面だ。正門に入ってからこの富士山の写真を撮る。
名物の「額縁富士山」が撮れた。でもやっぱり本物の素晴らしさにはかなわない。
敬慎院にザックを預けて、龍神がお住まいの「一ノ池」へ。年末のこの時期にしては積雪が全くなかったが、池は凍っていて歩ける。
20分ほど降りたところには「影嚮石」ヨウゴウセキのある奥の院へ。この大きな石はとてつもないパワーを感じる。秋分・春分の日、富士山の頂上から朝日が昇る『ダイヤモンド富士』を眺めることが出来るとのこと。
敬慎院は立派な建物が立ち並び、よく整備されていた。とても標高1600mとは思えない。
お坊様方もそこで働く方々(信徒さんか?)もとても親切で、素晴らしい立ち振る舞いだった。お部屋や本堂ではストーブがついていて暖かく過ごせた。
夕食は精進料理でお神酒がついている。お部屋でいただくので、足りなければ、勿論自前で…生臭物でなければ…(笑)
夕食後は御開帳があり、続いて夕勤だ。これには圧倒された。年末だったためか10人ぐらいのお坊様方が集まり、全員が全身全霊でもって声を出して読経を唱える。4つの太鼓も加わり迫力以外の何物でもない。今年の煩悩が全て打ち払われたような気がした。夕勤の後は宝物等の案内をしていただいた。美しく細やかな仏像の他に「龍の爪」もあった。
しばしお部屋で自前のお神酒で語らった後は、名物の「長―いお布団」で寝た。5~6人は並んで寝れそうだが、贅沢に3人で寝た(笑)
朝は、太鼓の音で目が覚めて、朝勤だ。昨夕に続いて全身全霊の読経が繰り広げられた。今でも耳に残る… 終わる前に日の出時刻を迎えるので、途中で退席して構わないとのこと。
雲海に浮かぶ富士山を照らす日の出はほんとうに素晴らしかった。一年の感謝を込めて手を合わせた。
朝食後に七面山の山頂と希望峰に向かう。本来ならこの時期は数十センチの積雪があるようだが、全く雪はなく、アイゼンは無用だったが、急な斜面もあるので、積雪があれば12本爪アイゼンでないと怖そうだ。
標高差は400mぐらいだ。山頂に向かう途中の大崩れ(ナナイタガレ)は日々山体が崩壊しており、音を出して崩れて土煙も上がっている。
上から眺めるととても怖くて迫力があり、足がすくむ。
山頂からの眺めはなく、その先にいったん降りてまた登る。
希望峰からは北岳から光岳まで南アルプスの山々が見えた。冠雪した山容がなんと美しい。
敬慎院まで戻る手前では鹿が数頭出迎えてくれた。いずれの鹿もカメラ目線でこっちを見ている。写真をとりやすいことといったら…
さあ下山だ。1700mをひたすら下るしかないので、何度か休憩を挟み、足を労わりながら降りた。十三丁目の肝心坊でタクシー会社に電話してから30分後に登山口で乗車した。
下部温泉駅では駅横に日帰り温泉があり、食事もできた。
今年一年、無事に山行できたことに感謝します。
記:りか
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