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  • 執筆者の写真tmy

個人山行 北アルプス縦走 表銀座~槍ヶ岳~大キレット

●山域・山名:北アルプス 「大天井」(2922m)「槍ヶ岳」(3180m)「北穂高岳」(3106m)等

●日程 :2019年9月11日(水)夜~9月15日(日)

●メンバー:L.フッ君  M.プー子様  G.ゲンさん

●コースタイム:

*11日(水) 

18:10豊島園発―豊科・南安タクシー営業所22:20― *12日(木)  

営業所5:00―(タクシー)―中房温泉登山口6:00~6:24=第一ベンチ6:54~7:00  =第二ベンチ7:25~7:29=第三ベンチ7:58~8:00=富士見ベンチ8:30~8:35=合戦小屋9:06~9:18=休10:05~10:10=燕山荘10:25~11:11=大下り分岐12:06~12:16=

コマクサ群生地13:00~13:10大天井ヒュッテ分岐13:50~14:02=大天荘 14:31着 ●歩 6h15m+休 1h52m=計 8h7m(コースタイム7h10m)  

*13日(金)

大天荘6:07発=大天井ヒュッテ6:40~6:45=ビックリ平7:15~7:22=休8:07~8:15=西岳ヒュッテ8:50~9:07=水俣乗越10:03~10:21=休11:01~11:09=休11:45~11:55=大槍ヒュッテ12:11~12:30=休12:56~13:00=槍ヶ岳山荘13:20~13:46=槍ヶ岳14:08~14:18=槍ヶ岳山荘14:53着

●歩 6h34m+休 2h12m=計 8h46m(コースタイム8h20m)

*14日(土) 

槍ヶ岳山荘5:53発=休6:21~6:27=中岳〈3084m〉6:54~7:00=南岳直下7:50~7:57=南岳〈3032.9m〉=南岳小屋8:16~8:42=休9:40~9:46=長谷川(H)ピーク10:14=

A沢のコル10:45~10:50=展望台11:47~11:55=北穂高小屋12:28着

●歩 5h30m+休 1h5m=計 6h35m(コースタイム6h20m)

*15日(日)

【フッ君】

北穂高小屋5:30発=穂高岳山荘7:25~7:50=奥穂高岳8:35=ジャンダルム09:25=天狗のコル10:35=岳沢小屋12:05~12:30=河童橋13:55

●歩 7h30m+休 55m=計 8h25m(コースタイム10h10m)

【プー子様・ゲンさん】

北穂高小屋6:03発=ハシゴの上7:13~7:20=休8:05~8:10=涸沢ヒュッテ=8:41~9:04=本谷橋10:14~10:26=横尾11:20~11:29=徳沢12:21~12:30=明神13:17~13:25=河童橋14:10~14:25=上高地14:35-(タクシー)―沢渡にて車回収-竜島温泉♨️せせらぎの湯経由帰京 ●歩 7h4m+休 1h28m=計 8h32m(コースタイム7h10m)


■9/12(木)

 前夜タクシー会社にて仮眠させて頂き、朝5時予定通り出発。登山口の中房温泉は、平日ではあるものの、そこそこ登山客がいた。雨が多少残るものの、空気は涼しく山歩き日和だ。第一ベンチから第二、第三、富士見ベンチと順調に高度を上げ、燕山荘でゆっくり休憩と水分を補給する。燕山荘からは、お勧めのプロムナード。と言いたいが、コマクサは既に終わり、残念。しかし進行方向右手には槍から穂高に連なる北アルプスの主稜線の素晴らしい眺望が続きます。切通岩のクサリを通過し、大天井ヒュッテとの分岐まで来ると一気に疲れが出てきた。後300m、200m、100mのサインが辛い。大天荘にチェックイン後は、ゲンさんのみ大天井岳にトライ。その日は、美味しいビールと夕食を頂き、早々に就寝。





■9/13(金) 

 いよいよ、今年のメイン課題の東鎌制覇。大天荘を出るとすぐに急なガレ場が続き、眼下には大天井ヒュッテが見える。大天井ヒュッテからは、草付きの緩やかな道を進み、ビックリ平(標高2,549m)で稜線に上がると左右の展望が開け、右手には東鎌尾根から伸びる槍ヶ岳、左手には常念岳が聳え、絶景。その後はいくつかのピークを越え、ザレ場、やせ尾根を登り返し、赤岩山を巻いてやっとヒュッテ西岳到着。体力温存の為、ちょっと残念だが西岳登頂は断念。ヒュッテ西岳からは東鎌の尾根上の道。急な上り下り、長い梯子や鎖もあるが、前日の合戦尾根から大天井までの道のりよりは、手足を使う分体が楽で楽しい。最低鞍部の水俣乗越まで来るといよいよ東鎌の核心部。稜線沿いの登山道からは、天に突き刺すように聳える槍ヶ岳が大変美しい。連続する丸太梯子や3連で掛けられたほぼ垂直な鉄梯子を降りると、降り切った所の両脇は共に切れ落ちた痩せ尾根で、高度感たっぷり。ヒュッテ大槍にまで来ると、目の前に槍ヶ岳が迫り圧巻だ。暫く槍ヶ岳の勇姿を堪能し、槍の穂先の直下をトラバースするようになだらかな登山道を進み、混雑している槍ヶ岳山荘に到着。

 チェックイン後、ヘルメット着用で槍ヶ岳に向かう。前回ほどではないが空いているとは思えない。岩場やクサリに慣れていない人が多く、所々で渋滞を引き起こしていた。それでも、上下別々のルートが増えたようで、渋滞を回避しながら20分程で登頂。狭い山頂ではゆっくりできず、順番に写真を撮りすぐ下山。下りは三転確保が精いっぱいの人もいて上りより時間がかかってしまった。槍ヶ岳も舐められたものです。

 翌日は、核心大キレット。\1200の高価な生ビールやウィスキーで景気づけ(?)して、本日も健やかに就寝。








■9/14(土)

さあ3日目の始まり、天気は快晴の予感、核心部の大キレットです。“北アルプスでトップクラスの難易度を誇る岩稜縦走コース”とのことも皆2回目、緊張感はありません。身支度を済ませ6時前に肩の小屋を出発、大喰・中岳・南岳と北アルプス3,000m天空の散歩を楽しんでコースタイムより30分ほど早く南岳小屋に着く頃には、切立った岩稜の美しい穂高連峰が突然目の前に現れました。大キレットはもうすぐそこです。 南岳小屋で少し休憩して出発、一段上ったところからいよいよキレットの下りが始まり、崩壊の激しい、いやなガレ場を慎重に下って行くといきなり梯子・ロープ・鎖の連続、一旦キレットの底に降り立つとそこからはしばらく稜線の上り下り。出発して1時間半過ぎた頃最難関の長谷川ピークに到着、絶対的な高度感、両側は切り立った崖、落ちたら一巻の終わり、3人とも慎重に歩を進めます。頂上部のナイフリッジ通過では信州側から飛騨側へ一旦岩稜を跨がなくてはならず、こういう危険な場所に限って満足なホールドが無いのが不思議、苦心しながらバランスを崩さないよう入念に足場の確保に努める。ふと後ろを見るとお二人とも高度に恐怖感がないようで、断崖絶壁の中でも割合平気な顔をしているので安心、20分で無事通過となりました。その後はA沢のコル・飛騨泣きと岩稜地帯を越えて最後の北穂高小屋への急登に取り付く頃には正午近くになり気温も急上昇、小屋がすぐそこに見えているのに足取り重く大粒の汗、やっとの思いで12:30テラスへ到着、コースタイム3時間半に遅れること15分、まずまず満足の大キレット通過となりました。日取りと時間帯が良かったのか、すれ違いや追い越しの団体も皆山慣れしていて渋滞なく待ち時間をセーブできたのが勝因でしょうか。北穂高小屋テラスでほっと一息、360°の絶景をバックにまったり、当然の成り行きで本日の行程は終了となり念願の北穂高小屋に泊まることとなりました。あいにく夕方ごろからかなりの賑わい、特に中高年団体様が続々ご到着、ワイワイと祝杯を上げて賑やかな夜は更けていきました。  







■9/15(日)

【フッ君】

・北穂高小屋~穂高岳山荘 

前回2016年に通過したときより核心部にホールド・鎖が増えて難易度が減少、ルートさえ

間違わなければ危険はありません。穂高岳山荘でジン君にバッタリ会いました。

・穂高岳山荘~天狗のコル~岳沢小屋~上高地

KIREZOHさんパーティに詳細譲ります。核心部の馬の背は何回通っても鳥肌が立ち嫌な感じがしますが、危険な下りは原則クライムダウンを使い安全確保に努めました。

【プー子様・ゲンさん】

 ジャンダルム~岳沢経由で上高地に下山するフッ君を見送り、30分後北穂高小屋を出発。山頂からすぐに、ガレ場の連続で落石に気を遣う急な岩場で慎重に下る。なかなか休憩出来ずにいたが、梯子上の小広い所で順番待ち方々休憩。さすが連休中の日曜日か、

どんどん下から登ってくる。垂直なクサリとハシゴを、登ってくる人と下る人で、途中譲り合いながらで、時間がかかることかかること。最後の長い鎖場を過ぎると、大きな岩がゴロゴロした一帯からジグザグのハイマツ帯へと変わっていく。下に涸沢ヒュッテが見えてくるとホッとする。

涸沢ヒュッテでちょっとのんびりしたかったが、南稜の下山に時間を取られ、予定より早めに下山にかかる。ここからはいつか来た道、慣れた道。本谷橋から横尾まではコースタイム。途中、穂高岳山荘経由ジャンダルムに挑戦するKIREZOH氏とハリー嬢と予定通りバッタリ。山中、仲間に会えるというのは、楽しいものだ。

 横尾からは、河童橋で待ち合わせしているフッ君を待たせることが判明し、急ぐ急ぐ。30分程コースタイム短縮し河童橋到着。無事3人合流し、お決まりの(?)ソフトクリームを味わう。上高地から沢渡までのバスは大渋滞、何時間かかることか…。少しは早そうなタクシーの列に並ぶが、意外と早く乗り込めた。沢渡でマイカー回収後は、またまた御用達の温泉経由で帰京。

 帰りの高速渋滞で帰宅は夜遅くなったが、目的の東鎌と大キレットは事故もなく、楽しい山行となった。




★サポートして頂いたリーダー・フッ君、たくさん写真を撮って頂いたゲンさん、ありがとうございました。来年は、またまた稜線つなげます。 (フッ君・プー子様 記)








                                                      

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東京みなと 山の会
東京都勤労者山岳連盟所属
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