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  • 執筆者の写真tmy

2019年春合宿 燕岳2763m・大天井岳2922m・常念岳2857m

●日程:2019年5月3日(金)~5日(日)

●メンバー:L/しずく、SL/KIREZOH、ターボ、みっちゃん、miya3、ヤジ~、彦ニャ、ジン、トンボ、ハリー、ミクエモン、ハジメ   計12名

●コース

5/2 

竹橋駅発23:00=バス=6:00中房温泉登山口着

5/3

S中房温泉登山口06:36~10:35合戦小屋10:56~12:23燕山荘(テント設営、昼食)13:26~13:50燕岳(2763m)~14:34燕山荘&テント泊

                          7時間57分(7.4km)

5/4

燕山荘06:31~07:12蛙岩(げえろいわ)~11:40大天井岳(おてんしょうだけ)2922m、昼食)11:49~12:33大天荘~16:14常念小屋&テント泊

                          9時間43分(10.5km)

5/5

常念小屋04:13~05:32常念岳(2857m)~06:45常念小屋(朝食)08:15~09:59笠原沢09:59~10:39烏帽子沢10:54~11:15王滝ベンチ11:17~12:12ヒエ平G=TX=しゃくなげの湯=TX=穂高駅 

                          8時間0分(8.6km)

                          合計 25時間40分(26.5km)

【テント班の春合宿山行】  (ハジメ記)

初日、中房温泉から燕山荘まではずっと登り坂で、合戦小屋につくとほっと一息。ここまで3.7kmで4時間。ちょっと時間がかかっているようだ。先に合戦小屋で待つ小屋泊まり班の笑顔がさわやかだ。くっ!!彦ニャさんとハリーさんが気を使って重たいお酒を持ってくれた。(感謝)、もう一頑張りですね!みんなで気合いを入れ直して燕山荘へ向かった。

燕山荘ではすぐにテントを張って、再び燕岳山頂へ向かう。尾根を歩いていると天気も良いためはっきり見える槍ヶ岳、鷲羽岳、野口五郎岳。北アルプスの山々が美しい。燕岳から燕山荘に戻ると夕陽が照らすカラフルなテント群が見える。緑色のテントではターボさんがマカロニ入りのクリームシチューと味噌入りの油揚げをつくってくれた。男性陣は3名とも火力見張り番。味はとっても美味しかった。

2日目、燕山荘を出て大天井岳(おてんしょうだけ)へ。途中の蛙岩(げえろいわ)では夏ルートが使用できなかった。岩をよじ登り、巨大な花崗岩が折り重なって中央にできた洞穴を這いくぐる。大天井岳では登りはじめから急勾配。あせらずゆっくりと山頂を目指す。さらに喜作レリーフから大天井岳までは北側のルートを通ったが、一部岩をクライミングしなければならず、怖かった。途中ライチョウがいたらしいが、余裕がなく見損ねたのがくやしい!

大天井岳からは東天井岳、横通岳を通るが、このあたりは遠くから見ると尾根がフラットに見えるのだとか、今度近くの山から見てみるのが楽しみだ。燕山荘からおよそ10時間かけて常念小屋へ。疲労もたまる中、小屋泊まり班と合流し、飲み会をした。今日は春合宿一番の長距離だったので、なんとか無事に歩ききれたことが嬉しかった。

3日目朝4時から常念岳に登る。常念岳は間違いなく素敵な山だった。山頂付近に近づくにつれ登り道は緩やかな雪の傾斜となるが、南側の断崖、断崖にかぶさる雪庇などとの強いコントラストを持つ山。朝食を食べて下山。途中のシリセードが楽しかった。ヒエ平に着くのが遅くなってしまったが、先についた小屋泊まり班が30分も待っていてくれたのが、嬉しかった。


        

★ミクエモンのウルトラヘビーパッキング (ミクエモン記)

荷が重いと景色を眺めて感動する心の余裕が無くなり、足元ばかり見ながら歩いていました。ただでさえアイゼンワークがビギナーなのに。更にかつて未経験の夜行バス泊移動後の二泊三日のテント泊縦走、苦手な雪の急斜面下山。・・・・・槍ヶ岳を背景に撮った集合写真を後日見るとリアル過ぎてCG加工写真の様に見えたが、確かに歩いて帰ってきた。大天井岳の岩を手掛かり、足掛かりして急登を上った時は恐怖すら感じた。

テント組、私を厳しく叱咤激励しながら引っ張っていただいたジンさん、おいしいテントごはんを調理いて頂いたターボさん、三日間疲れ知らずのパワフルな歩きを見せたハジメさん、本当にお世話になりました。それから終点のヒエ平で出迎えて下さった皆様、本当にありがとうございました。皆様とご一緒しなければ、この縦走の経験は無いまま一生を終えた事と思います!・・・と言うぐらいのロングラン、絶景の縦走でありました。また、人生初めてのテント泊でもありました。

さて、この春合宿を終えて自分なりに何が駄目だったか、ウルトラヘビーパッキングをライトパッキングにする方法を後日検証しました。

後日、自宅で荷の内容物を一つ一つ私が計量したところ、持って行った荷の総重量約18㎏でしたがそれを14㎏まで落とせると結論が出ました。これでも重いと言われるかも知れませんが、何しろザック本体が3000gと重かったのです。それから3シーズンシュラフのため寒さに備え、ダウンジャケット+フリースパンツ(830g)、余分な着替え、不要な食糧、必要だが重かったワイン。(1500g)使わなかった電気カミソリ、ガラケー、重複した共同装備のガス玉、ストーブ、重いスニーカー、財布(使わないカード類が入っている)でした。丁寧に見直しすると約4㎏は減らせます。ザックを軽いものにできれば更に軽量化が可能。蛇足ですが自分の性格は無駄に慎重であり、石橋を叩いて渡る性格でもあります。その辺が原因となりウルトラヘビーパッキングになってしまうという事でしょうか。ザックの内容物、品目、質量明細は作りましたので御覧になりたい方いらっしゃいましたら。一言お願いします。

後段でハジメさんもおっしゃっている通り、パーティーの共同装備を分担出来なければ各人に後半疲労が溜まり、しなくても良い判断ミスや転倒、けがが発生します。身を以て、両膝のアザと筋肉痛を感じながら原稿を作成している次第であります。

最後に皆様、またの山行をご一緒させてい頂けますようにお願い申し上げます。



★トンボの眼鏡は何色眼鏡~♪~♫~(トンボ記) 

この3日間の行程で目にした光景は「蜻蛉の眼鏡」を何色に染めているのだろう?

人生最後の日に、「思い出の引き出しから3つ選んでご覧・・?」と言われたら(誰に?)、私はきっとその一つにこの令和元年の春合宿を選ぶと思う。息をのむような絶景、青空を背景に連なるアルプスの山々の雄姿、言葉では到底表現できない世界がそこに広がっていた。あの大自然の中を自分が一歩一歩・・と歩を進めていたことが今は夢のように思えてくる。いかに文明が進化しても、必要最低限のものを詰めた重いザックを背負い、重い冬靴にアイゼンを付け、自分の足で歩いて行かなければあの光景を見ることはできない。だからこそ価値があり、また行ってみたいと思うのだろう。今回の合宿で得た感動の大きさと同じだけ、初めての雪山にもたつく私を励まし助けてくださった皆様への感謝の気持ちでいっぱいになっている。2週間前に富士五湖周辺を71キロ走る大会に出たところだったが、今回はそれをはるかに上回る、ハードルだらけのハードな行程、山では経験から学ぶことが多く、その積み重ねが重要であると痛感した。技術不足の私が完歩できたのは、皆様のおかげであり、「言葉の力」に支えられた3日間だった。広報部の回し者ではないけれど、この会の入って本当に良かった。

余談であるが、合宿から帰った翌日はハイキングリーダー学校のオリエンテーリングで天覧山へ。帰りの電車の中で、合宿中には訪れなかった睡魔の猛襲に!・・爆睡して乗り過ごして乗り換えた戻りの電車でも爆睡、これでは一生帰れないのでは・・という恐ろしい思いをした。


★ハジメの学んだことなど (ハジメ記)

私が春合宿で学んだのは、『不必要な個人装備をもっていかないこと』

不必要な個人装備を持っていけば、他の人がかわりに共同装備を持たなければならず、体力を消耗してしまいます。当たり前といえば当たり前かもしれませんが、、、。今回も最悪一歩間違えば予定通りに燕山荘に到着することができていなかったかもしれませんし、荷物が重いことでケガをするリスクも高まります。不必要な個人装備をもっていかないようにして、自分が分担する共同装備を持ってもまだ少し体力的に余裕があるくらいの配慮が必要でした。チームワーク重要ですね。

これからは、もう少しチームに貢献できるような個人装備にしようと思います。皆様、春合

宿を楽しませていただきありがとうございました。また、御一緒させてください!よろしくお願いいたします(^^♪





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東京みなと 山の会
東京都勤労者山岳連盟所属
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