top of page
  • 執筆者の写真tmy

2020年 冬合宿 硫黄岳・天狗岳縦走

●山行日: 2010年1月18日(土)-19日(日) 1泊2日 根石岳山荘泊

●メンバー

Ⅼ:しずく、kIREZOH、M:みっちゃん、ヤジ~、彦ニャ、トンボ、ゆこりん、KiKi、

ゆみっぺ、ともちゃん  計 10名

●行程

【1日目】 JR新宿駅スーパーあずさ1号7:00発乗車→茅野駅9:07着

駅で小屋の送迎車にて桜平駐車場ゲートへ  桜平→夏沢鉱泉→オーレン小屋→赤岩の頭→硫黄岳→夏沢峠→根石岳山荘(泊)

【2日目】 根石岳山荘→根石岳→東天狗岳→根石岳→根石岳山荘→オーレン小屋→夏沢鉱泉→桜平

スーパーあずさ1号が山梨県に入ると、鳳凰三山や南アルプスの稜線が見え始めた。

薄曇りで日差しが薄っすらと差し込む。今日は少し厳しい冬山、翌日は晴れ予報と出ていた。気持ちをピリッと引き締めながら茅野駅に到着すると、今日お世話になる山荘のご主人が温かく迎えてくれた。

小屋の車で約40分、桜平に到着。アウターシェルとアイゼンを身に着けて、トレッキングスタート。登山道側にある沢沿いの雪は、暖冬の影響で積雪量が少ないと感じる。それでも直前の降雪で、少し柔らかい雪。アイゼンの踏みしめる音を、気持ちよく感じながら歩いていくと、オーレン小屋に着いた。いつもは直進するが、今日は右折して赤岩の頭を目指す。トレースはあるが新雪が踏み固まっておらず、段々と歩きにくくなってきた。先頭のしずくさんから交代して、ラッセルぎみに歩く。

途中、パーティを別けて硫黄岳山頂を目指すが、中々稜線に辿り着かなく、ヤジ~が時々心配しているのが後ろから伝わってきた。しずくさん達と分かれてからどの位の時間が経過したか不明だが、やっと赤岩の頭に出た。風は弱めで少し安心、更に30分歩くとようやく硫黄岳山頂に到着。時計は16時を回ろうとしているため、3分の休憩を取ると直ぐに下山を開始。夏沢峠で小休止を挟み、ヘッドランプを着け、小屋を目指す。夏道のコースタイムでは、あと30分で箕冠山を経て 小屋に着くと自分に言い聞かせながら、前を歩くKIREZOHに離れないよう歩くが、少しずつ距離が離れていく・・・。今振り返ると、インフルエンザの症状がこの時点で出てきたと推測される。呼吸が荒く、息苦しい。咳や寒気、目眩もしていた。箕冠山山頂に着き、小屋が見えてきたところで、スタッフさんが迎えに来てくれた時は、安堵した。危うく遭難する1歩手前で、事なきを得た。小屋に到着したのは18時15分頃。今回の反省点として、自分の体調管理の甘さを痛感する。冬季も含めて何度も登っている山であっても、初心を忘れてはいけないことを教えてくれた今回の山行でした。(ともちゃん 記)

冬合宿2日目

朝食時、「7時には出発したいから装備等完着の上、玄関前に集合」との指示に、気合いと緊張を感じる。今日はこの目の前にある根石岳と、先の天狗岳にも登る予定。岩に取りついた(しがみついた、の方が良いかな)経験は、8月の赤岳以来、2回目。雪が積もった岩なんて、滑り落ちないで帰って来られるのだろうか。少しの不安を抑えて出発。山荘のすぐ近く、道筋を示す木柵に、ここが風の通り道ということを証明するように、風向きとは逆方向に(風下に向かって)雪が凍り固まっていたのを見て少し気持ちが和む。自然は、その時、その場でだけしか見られないものを見せてくれるから好きだ。リーダーは、ゆっくりと、後を歩くものに気を置いて歩いてくれている。暫くしてピッケル使うよ、の指示により始めてザックから外した。「いよいよこの短いの1本だけで行くんだ。でも大丈夫よ。」と、密かに自分を励ました。。アイゼンを信じて、いくつも岩を踏んだ。真剣であったので、頂上に着いた時には、ホッとして、深くて濃い青い空と隣の天狗岳、彼方に連なる山、山が展開されているのを見て、来てよかった、乗り越えられてよかった、と思えた―まだ根石岳なんだけど。体調が万全でないともちゃんがここから山荘に引き返した。少し前に、アイゼン調節のために戻っていた彦ニャさんが追いついていた。次は天狗岳。再び足下と手元に集中した。リーダーからは、要所要所で必ず声がかかり、うしろからは彦ニャさんや、やじ~さんから声がかかる。そして、頂上に辿りつけた!ここからの景色は、先よりも、ずっとずっと素敵だ。より難しかったからだろうか。でも、ここは東の天狗というそうで、西の高い方が天狗岳というそうだ。西まで往復する時間は無いので、記念撮影して下山する。時間が無くて行けないのはとても惜しい。次回は行けるよう、レベルアップしたい、と思う。慎重に降りて行くが、ついに山に向かったまま降りる箇所に来た。人を巻き添えにしないために一人ずつ行く。ピッケルの先を腕ごと雪に突き刺し、それをたよりにすれば大丈夫といわれ、リーダーを見ていたつもりであったが、何度肩近くまで突き刺しても、ずるずるとずれ動くために心許なく降りられないでいると、「そこじゃない、長い方を刺すの!」との声が。あら~こっちの部分だったのね…かなり恥ずかしいけれど、笑う余裕が全くない。みんなが待ちくたびれているのだから早く降りねば。そうして何度も「そうそう、そこでいい」と励ましの声をもらいながらリーダーの位置までたどり着き、続くメンバーを待つ。途中、しずくさんや彦ニャさんが滑りそうになったそうだが、気持ちの余裕がなく、見た記憶がない。私にとっては難所で一生懸命ピッケルの扱いに取り組んでいた頃、山荘に待機していたKIREZOHさんが追いついていた。

山荘に戻り、再び参加者全員揃って、夏沢鉱泉まで下る。温泉予定であったが、ツエルト講習をしていただけた。目の前で設営してもらい、ゆみっぺと同じく、中に潜った。小さい個室のよう。今度試してみようと思う。トンボさんからは、日本酒が入ったとても可愛いオリジナルグラスを紹介してもらう。山荘のバスが来たのでザック等重いものを預かってもらい、身を軽くして桜平まで歩いて行き、迎えのバスを待つ。道中、表面が凍っている滝や、花、景色を楽しみつつ、ついにゴールした。バスから見送りの野生カモシカに別れを告げることもでき、盛りだくさんな冬合宿であった。(ゆこりん 記)

※時間の記録を見付けられず、記載できませんでした。すみません。















閲覧数:101回0件のコメント

最新記事

すべて表示
東京みなと 山の会
東京都勤労者山岳連盟所属
bottom of page