上州武尊山(2,158m) 二度の山行
- otukazoo
- 5月20日
- 読了時間: 3分

●一回目日程 2025年2月1日(土)
●メンバー 3名:
りか、堀チャン、知人
●コースタイム
11:00関越自動車道の渋滞によりバスが遅れて到着後、川場スキー場への登山届の提出、往復 リフト券の購入、必携のココヘリを借りる手続き、リフトの順番待ちで予想外に時間がかかる
13:00 川場スキー場のリフト降り場から取付き
13:55 剣ヶ峰山へ登頂(武尊山へのトレースがないことを聞き、下山の判断をする)
14:50 川場スキー場のリフト降り場に到着後、ピッケルの登下降練習を行い、リフトで降りる
●二回目日程 2025年3月22日(土)
●メンバー 2名:
りか、知人
●コースタイム 上り2時間10分 下り1時間50分
9:30 川場スキー場リフト降り場より取付き 10:10 剣ヶ峰山登頂 11:40 武尊山登頂 13:30 剣ヶ峰山 13:50川場スキー場リフト降り場に下山

上州武尊山への冬季の山行は川場スキー場のリフトを利用するが、川場スキー場のホームページで「登山不可」となっていると、リフトに乗せてもらえず頂上には向かえない。
1回目の山行は前日まで数日間降雪続きで登山不可だったので、当日朝にバスのなかで「登山可」の文字を見た時はとても嬉しかった。ただバスの到着が1時間も遅れたことと、リフトに乗るまでの手続きに手間取ったことで、13時にリフト降り場に着いたため、「引き返す時間を決めましょう」とメンバーで打ち合わせてから取付いた。
最初から急登で、しかも前日までの降雪のため、剣ヶ峰山頂まではフカフカの雪で苦戦した。
しかも厚い雲の中で視界が悪い。足元が切れ落ちていることしかわからなかった。この先は岩場の急な下りとなるため、この状況でしかも時間が制限されている中で降りるのは危険に思った。

先に武尊山へ向かった登山者が戻ってきて、武尊山までかなり雪深く、トレースがないため途中で引き返してきたことを聞いたので、メンバーの総意で引き返す判断をした。
下山では厚い雲の中でも、樹木についた霧氷が美しく輝いていたのがとても印象的だった。 少しずつ雲が薄くなってきて、周りの山々が美しい姿を見せてくれたのが嬉しかった。
リフトで降りながら今期中にまた来たいと思った。
2回目は渋滞を避けるため友人の車で早朝に出発した。
この日は運よく晴天で、剣ヶ峰山からの急な岩場の下りもピッケルを使いながら慎重に降りた。
雪質は前回はフカフカの新雪だったが、今度はシャリシャリのざらめ雪に変わっていた。このざらめ雪は平坦な道ではアイゼンが効いて歩きやすいのだが、山頂直下の登りではズルズルと滑り、まるで砂地獄だ。武尊山の頂上に着いたころには足がとても疲れていた。
武尊山山頂では谷川岳や皇海山など周囲の山並みがそれはそれは美しく、剣ヶ峰山の勇壮とともに、しばしその眺めに見入った。
登る時にも登山道の脇にクラックが出来ていたのは気にしていたが、下山するときにその中を覗いて、とてもとてもびっくりした。10mもあろうかと思う深さの奥には急斜面の岩場が見えた。ここに氷柱が何本も垂れ下がり、水が滴っていたのだ。思わず後ずさりしてその幅を見ると30mはある。このクラックに落ちたら這い上がることはできない。雪山に登るには“危険を回避するための知識と経験”が何より大切なことを痛感した山行であった。
記:りか
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