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個人山行 唐松岳(2,696m)~五竜岳(2,814m)~鹿島槍ヶ岳(2,889m) 後立山連峰3座縦走

  • blissimo
  • 11月2日
  • 読了時間: 5分

●山 域  

後立山連峰

●日 程  

2025年8月15日 〜 2025年8月19日(前夜発山小屋3泊)

メンバー

フッ君(リーダー)、プー子様

コースタイム

8/15 (金) 22:00都内発、関越・上信越自動車道経由長野IC下車、01:30白馬八方第5駐車場着

※猿倉山荘は現在マイカー乗入れ規制中につき、八方駐車場からタクシーでアプローチ

8/16(土) 06:00猿倉登山口~08:20 小日向のコル〜10:20 白馬鑓温泉小屋10:50 〜

13:35鑓ヶ岳分岐~14:10 天狗山荘(泊)  (歩行時間計:8時間10分)

8/17(日) 04:50天狗山荘~07:00 不帰キレット〜09:10 唐松岳09:30 〜09:45 唐松岳頂上山荘10:15~12:50 五竜山荘(泊)    (歩行時間計:8時間00分)

8/18(月) 04:30五竜山荘~05:45五竜岳06:00〜08:30口ノ沢のコル〜09:50キレット小屋10:15~12:00 北峰(八峰キレット経由)12:15~13:00 鹿島槍ヶ岳13:15~14:05布引山~15:00 冷池山荘(泊)    (歩行時間計:10時間30分) ※冷池山荘にてナンシーさんと合流

8/19(火) 05:50冷池山荘~06:10赤岩尾根分岐〜07:10高千穂平〜08:40西俣出合~09:40大谷原  (歩行時間:3時間50分)10:40~日帰り入浴八方の湯。

上信越・関越自動車道経由、都内着17:00解散。

 

日本三大キレット不帰ノ嶮・八峰キレット攻略の旅、後立山連峰縦走は昨年悪天候のため断念、今回同じメンバーでリベンジとなりました。幸い3日間ともお天気に恵まれ、タフで充実した山行を楽しみました。

 

(1日目)アプローチは猿倉荘から白馬鑓温泉方面へ。お盆期間中につき猿倉荘は登山客で大賑わいも、白馬大雪渓方面へ登るハイカーが大多数のよう。白馬鑓温泉・天狗山荘方面へ行く人影はまばら、お陰様で静かな山行を楽しめました。猿倉~白馬鑓温泉までは樹林帯・沢・雪渓を抜けて行く形で、曇りの割には蒸し暑く汗だくに。白馬鑓温泉で一汗流したいところを我慢して、休憩も短めに先を急ぎます。再び登り始めると天気は曇りから晴天へ。白馬鑓ヶ岳分岐までの長い3時間の急登に悪戦苦闘しつつ、やっと稜線に 出ると目の前は白馬鑓ヶ岳の雄姿、ただ感動。天狗山荘までの道のりでライチョウさんに遭遇、癒されました。分岐から30分で小屋に到着、早速生ビールで乾杯して1日目終了。 こぢんまりした天狗山荘は、スタッフの愛想も良く、いい雰囲気の山小屋で夕食の天狗鍋は絶品でした。

       


(2日目) 天狗山荘から先はいよいよ核心部の不帰ノ嶮。4:50に山荘出発、強風とガスガスの悪天候の中、先行きに少し不安を覚えますが、登っていくと天狗の頭へ到着。そこからさらに歩みを進めると天狗の大下り、ここからヘルメット必須の岩稜地帯の始まりです。落ちたらそのまま真っ逆さまな鎖場がいくつかあり、ガレガレの急な下り坂が長く続きます。天狗の大下りを終える頃には、願いが通じたのでしょうか、晴れ間が見え始め、気分はアゲアゲに。すぐに登り返しがあり、ここからが難所の不帰一峰~三峰です。長いアンザイレンで繋がれたツアー団体客数組や岩場慣れした山屋の方々と同行・すれ違いながら、複数の鎖やハシゴ橋、きれ落ちた絶壁トラバース、落ちたら最後な場所を越えていくと、無事不帰二峰南峰に到着、緊張の強いられる場所は終わりとなりました。唐松岳への上り返しは剱岳を正面に望み、ここまで見えなかった五竜岳が顔を出し始めます。混雑した山頂で記念撮影、唐松岳頂上山荘で少し休憩し、五竜山荘まで2時間半の縦走路に取り付きます。山容が大きいためアップダウンがキツく、途中剣呑な岩場もあり、五竜山荘に辿り着く頃には疲労度はマックスに。歩行時間計8時間の長い2日目がやっと終わりを告げました。

記:フッ君


(3日目)いよいよプー子様5~6年越し計画の八峰キレット攻略の日です。ヘッドランプを頼りに4:30に出発。五竜岳は昨年登ったので楽勝と思いきや、血糖値が下がりペースダウン。コースタイムオーバーで登頂しました。五竜岳からは体調も復活し、直下のジグザグの急坂を落石に注意しながら降りて行きます。

急坂の後は、やせ尾根やいくつもの鎖場とはしごを通過し、北尾根の頭<2560m>、かなりお疲れでした。

疲れを癒してくれたのは、随所の花々と眼前の剣岳と立山三山を始めとする壮大な山並みでした。ありがたや。不帰ノ嶮同様、急な登りと下りのアップダウンと、緊張感の強いられる縦走路を約5時間半、キレット小屋に到着。のんびりしてはいけないと思いつつも25分も休憩、水分とエネルギーを補給。実はキレット小屋からが八峰キレットだと、この時知りました(地図をよく見よう)。キレット小屋を出てからも、垂直の長いはしごや、崖っぷちのリスキーな狭いトラバース、岩登りと下りの連続が待っていました。幸いだったのは、今までよりもしっかりした鎖が取り付けられている箇所が多く、思ったよりも安全に通過手出来たことでした。が、万が一転倒などしたら取り返しのつかないことになると心して慎重になりました。難所も少なくなり、やっと鹿島槍の北峰の分岐に到着、スルーしたい気もありましたが、フッ君に背中を押され、登頂しました。すっかり忘れていましたが、北峰と南峰はずいぶんと離れていて、コースタイム25分?無理でしょうという感じです。危険な所は無いものの、ガレ場を下り、吊尾根を進み、岩場の急斜面を登ると南峰。冷池山荘から空身で来た人達で賑わっていました。剣岳や立山三山も、段々見納めになってきました。後は冷池山荘を目指すのみ。熊出没の情報を聞き、少々不安ながら先を急ぎましたが、最後の登り「布引山」を標高差250m下る頃には、疲労度はマックスで大幅にペースダウン。コースタイム9時間25分のところ、10時間30分で冷池山荘にチェックインしました。念願の八峰キレットをゲットし、とーっても長い縦走が終わりました。山荘にはお迎え頂いたナンシーが既に到着しており、3人で楽しい宴となり疲れも一気に吹き飛びました。20数年前に泊まった時と比べて、山荘は綺麗に立派になっていて、心地よく過ごせました。



(4日目)最終日は、赤岩尾根を下って、帰るのみ。急な尾根だったなぁ、と思い出しながら下山しましたが、だいぶ崩壊し、鎖のついたキレット並みに切れ落ちたリスキー極まりない箇所が多くあり、緊張感が復活しました。標高2,049mの高千穂平まで来ると展望もなくなり、急坂を一気に下ります。西俣出会いからは長い林道をひたすら歩き、コースタイムを20分短縮し大谷原に到着。素敵なナンシー号にて八方迄送って頂き、八方の湯で疲れを癒し、帰路に着きました。

記:プー子様

 

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東京みなと 山の会
東京都勤労者山岳連盟所属
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